第4章 取引をめぐる先物被害
Q27 取引初心者なのに取引枚数がどんどん増えているが大丈夫か
A27

まず、取引枚数が増えれば増えるだけ、あなたが大きなリスクを背負ってしまっているという状況を認識する必要があります。

先物業者は、あなたのような新規の顧客を保護するように法律上義務づけられていますが、あなたの置かれた現状から判断すると、先物業者はその義務に違反している可能性があります。
一度、先物取引に詳しい弁護士に相談されることをお勧めします。

Q28 売買報告書の読み方がわからないがどうすればよいか
A28

 「売買報告書」の読み方が分からないときは、必ず外務員又はこれを説明できる人に聞いて、理解できるようにするべきです。

もし、外務員が説明を拒んだり、納得のいく説明をできない場合には、そのような先物業者との取引はトラブルの原因になる可能性が高いと考えられますので、十分な注意が必要です。

Q29 残高照合通知書と一緒に送られてきたハガキは返送しなければならないか
A29

このハガキは、どうしても返送しなければならないというものではありません。
ただ、残高照合通知書の記載内容や取引過程に問題がある場合には、その具体的な内容を記入して控えをとったうえで、返送したほうがよいでしょう。

Q30 入金していないのに預り証の金額が増えたがどういうことか
A30 それは、あなたに無断で、あなたのお金である帳尻勘定上の利益を担当外務員が勝手に証拠金に振り替えているということです。直ちに、書面で抗議して返還を求めましょう。
Q31 追証は必ず支払わなければならないか
A31

追証は、相場の予測が外れて損失が一定程度まで達した場合、担保となる証拠金を追加しなければならない制度です。

追証を支払って取引を継続するか、仕切ってしまうのかは、顧客の自由です。 ただ、追証を支払って取引を継続させる場合は、慎重な判断が必要となります。

Q32 委託証拠金の返還に応じてくれないがどうすればよいか
A32

先物業者が返金を拒むことはできません。
返金を求めても拒まれる場合には、すぐに弁護士に相談してください。

Q33  「取引をやめたい」と告げたが引き止められた後、売買が頻繁になったが大丈夫か
A33

あなたはすでに多額の資金を投入し、もう出すお金はない状態にまで追い込まれているようですので、これ以上取引を続けるべきではありません。
先物業者は、頻繁に売買を繰り返すことによって、手数料稼ぎを行なっている可能性があります。

Q34 取引を担当外務員に任せ切りにしても大丈夫か
A34

取引を外務員に任せ切りにしていると、思いがけない損害を被ることがあります。 大変危険ですから、絶対にやめてください。

Q35 担当外務員が頻繁に交代することは許されるか
A35 担当外務員を頻繁に交代させることは禁止されています。
Q36 次々と新しい商品を勧められるが応じても大丈夫か
A36 安易に取引銘柄を拡大していくことは、次第に取引内容や個々の銘柄の値動きについての把握が困難となり、業者の言われるがままに次々と取引を繰り返していくことにもなりかねません。自ら納得し、自らの判断で取引できる範囲にとどめるべきでしょう。
Q37 「両建にしておけば安心です」と言われたが本当か
A37

両建をすると、その後は商品取引相場の変動にかかわりなく、建玉のいずれかが利益となる反面、他方がその分だけ損勘定となり、実質的にはその時点で手仕舞いをしたのと同様の結果となります。

両建をすれば、安心ということは全くありません。
そもそも、両建の勧誘行為は禁止されており、このような勧誘は断固として拒否すべきです。

Q38 利益が出たところその分で取引を拡大するように勧められたが応じてよいか
A38

いわゆる利乗せ取引と呼ばれるもので、適切な取引方法とはいえません。 利益を確保したいときは、外務員に対して、「仕切りをして利益金を返してほしい」と請求し、現実に利益金を返還してもらうべきです。

仕切りや利益金の返還請求に応じてくれない業者は悪質業者であり、直ちに取引を止めるべきです。

Q39 板寄せ、バイカイ付出し、ザラバ、向い玉の意味を教えてください。
A39

国内の公設市場で主に農林水産省の管轄の商品(とうもろこし、大豆、小豆など)は、1日のうち数回の場節による競りが行なわれ、各場節ごろに1つの値段が決められています。この競りのやり方を板寄せ(いたよせ)仕法と言います。

先物業者の社内で売り注文の数と買い注文の数が同数の部分(例えば売り100枚と買い100枚)は、この競りが行なわれた後20分以内に取引所へ届け出れば(バイカイ付出し)、競りに出されたのと同じ取扱いになって、注文が取引所で執行されたことになっています。

また、ザラバとは、立会時間中ならいつでも値段と数量が合致することにより注文が成立する競りの方法を言います。

向い玉とは、先物業者が自己玉を顧客の売り買いの反対のポジションで損益が対立するように売買することを言います。

 

【姫路先物取引被害研究会事務局・連絡先】
〒670-0948 姫路市北条宮の町385 永井ビル5階

事務局長 弁護士 加 藤 恵 一
電話 079-222-0522 FAX 079-223-1167